皆さんのお家のお庭に野良猫さんがやってきたことはありますか?
我が家はこの家に引っ越してから1年ちょっとが過ぎようとしております。
住み始めた頃からちょこちょこ野良猫さんが我が家のお庭を通り道にしていることはよくありました。
そんな中、今では我が家の玄関に住み着いている野良猫さん(以下メロンちゃん)が日に日に懐いてくれるようになりました。
今回はそんなメロンちゃんとの出会いから、心を開いてくれるようになるまでの関わりをお伝えしていきたいと思います。

是非ぼくのお話を最後まで見ていってほしいにゃん♪
運命の出会い野良猫が我が家の庭にやってくる
メロンちゃんが我が家のお庭にやってきたのは、はっきりとは覚えていませんが、10月の終わり頃だったかと思います。
色々な野良猫ちゃんが我が家のお庭を通っていくのですが、メロンちゃんは初めてみた時から引き寄せられるような不思議なオーラのようなものを感じました。
すごく美しくて強うそうな、でも寂しくて悲しそうな表情の、そんな第一印象でした。
まだ全然この時は慣れていないので、3メートル以内には近寄るなよと言わんばかりにこちらに激しく威嚇していました。
「どうしたの?君はどこからきたんだい?お腹が空いてるのかな?」
話しかけると、

シャーーシャーーー!!
と激おこでしたが、何やかんやで3メートル先には居座っている様子でしたから、この日からご飯をあげるようになりました。
野良猫が寄ってくるスピリチュアルな意味
野良猫がやってくる家は良い気が流れていると聞いたことがあります。
猫には人間以上に第六感が働いており、良い気と悪い気の場所が分かるらしいのです。
ですから、いつも猫がふらっと寄ってくるところは良い気が集まっていると言われています。
そして猫は人を選ぶ生き物。彼らは好き嫌いがはっきりしています。
好きな人間にはものすごい愛情表現を示してくれますが、嫌いな人間には近寄ろうともしません。
ちなみに余談ですが、我が家の家猫のうららちゃんはうちの旦那さんが近寄ると逃げます(笑)
メロンちゃんも、我が家のお庭にやってきて、威嚇はするものの何だか何かを訴えたい様子に見えました。
猫は直感レベルで自分と合うか合わないかを察知する能力があるとか・・・
メロンちゃんは私と直感レベルで性格が合うと察知してやってきてくれたのかなと、今なら思えますね。
だって私も同じで、メロンちゃんと出会った瞬間から、心奪われるような運命を感じていましたから。
と言うことは、私にも察知能力があるのかな?(笑)
さくら猫であることが判明する
メロンちゃんは『さくらねこ』であることが耳を見てわかりました。
野良猫ちゃんの耳がV字にカットされていたら、去勢避妊手術済みという印です。
私の住む地域では、町で不幸な猫を減らそうといったTNR活動をされているようです。
個人でやっている方もいらっしゃるので、本当に尊敬します。
私が新婚旅行の時お世話になったペットシッターさんとは、今でも連絡を取り合っており、そのペットシッターさんもまさにボランティアでTNR活動を個人で行っている方の一人なんですよね。
野良猫ちゃんへの餌やりは、近隣の住人さんから見てよく思われないこともあります。
餌やりをするなら、せめて去勢手術はしてからでないとまた野良猫ちゃんが増えてしまいます。
さくらねこの関連記事はこちらからご覧ください↓
【さくらねこ】ある日家の庭に野良猫が来るように。地域猫との関わり方とTNR活動について

野良猫の威嚇は怖い危険もいっぱい
メロンちゃんは出会った当初はとても凶暴な猛獣さんのようでした。
とにかく猫パンチの威力と速さです。
バッチリと鋭い爪を出していますので引っ掻かれると危険でした。
なんせ野良猫ちゃんなので、家猫ちゃんよりもお手手もばっちいです。
傷口を介して細菌が入る恐れがありますので、野良猫ちゃんは特に注意して近づくことです。

感染症を持っていたら家猫にうつしてしまうリスクもある
特に注意が必要なのが猫エイズと猫白血病です。
野良猫ちゃんはこの病気になっている子もいて、感染すると長生きできないことが多いです。
唾液などから感染するため、メロンちゃんを触った後は、必ず手を洗ってから家猫を触るように心がけていました。
相変わらず威嚇するけど毎日やってくる
メロンちゃんは威嚇はするものの毎日我が家にやってきてくれました。
一度ご飯をあげると毎日来るようになるみたいですね。
彼の胃袋を掴んだかな?

ご飯は食べてあげるにゃ!
メロンちゃんは体格もよくお腹も少しポンポコリンに見えたので、うち以外でもご飯をもらっていたのかなと思います。
メロンちゃんは長い期間にわたって威嚇する子だったのですが、
威嚇しながらもどこか甘えたいような、信じていいのかな?と、
やっぱり裏切られるのかな?まだ信じてやらないにゃ!
と言っているように見えましたね。
本当は仲良くしたいんでしょうけど、野良猫生活が過酷であるため警戒心がものすごく強いです。
この警戒心がないと、危険もたくさんあるため自分の身を守るためにやっていることなんだと思うと胸が苦しくなりました。
野良猫の厳しく寂しそうな表情
威嚇する表情から見える寂しそうな目が悲しかったです。
私は、威嚇していても猫パンチしようとしてきても毎日話しかけました。
「おはよー」「ご飯にするかい?」「明日もおいでね」「毎日来ていいんだよ」
「君はどこで生まれたの?」「かわいいね」
などと話しかけていました。
話しかけているうちに、返事してくれるようになってきたんですよ。

んにゃーー!僕を読んだ??
野良猫には厳しすぎる寒い寒い冬がやってくる
とうとう12月に入り、寒い冬がやってきました。
こんなに寒い中どこで夜を過ごしているんだろうと心配になります。
メロンちゃんは我が家の玄関前に置いてある椅子の上で夜を過ごしていることも多かったです。
100円ショップで購入した、収納B O Xと毛布と断熱材で寝床を作ってあげましたが、しばらくはそこには入らなかったです。
しかし、いろんな場所に配置しているうちに、その場所がしっくりきたのか寝てくれるようになりました。
寝床の中にホッカイロを入れてあげて、少しでも暖かく過ごせるように工夫しました。
そして2月に入り、豪雨と強風の日があったことをきっかけに、新しく寝床を購入して100円ショップのものよりはマシになりました。
風が吹き荒れる中に100円ショップのBOXでは心配すぎて気が気ではなかったです。

こんな感じの新しい寝床です。
仲の床も寒くないように断熱シートを何枚か重ねて敷いてあります。
↓関連記事はこちら
【さくらねこ】雨ニモマケズ風ニモマケズ冬にも負けにゃい!外で暮らす地域猫との関わり方
仕事から帰ると癒しのおかえりにゃ~が聴けるようになる
仕事から帰ると、メロンちゃんは毎日お出迎えしてくれました。
可愛い高い声で「にゃあ〜〜〜〜」と長めに鳴いて走って近寄ってくるようになりました。
スリスリもしてくれるようになり、ゴロりんとお腹を見せてくれるようにもなりました。
まだ触ろうとすると、しっかり猫パンチが飛んでくるので距離感は大事にしてあげていました。

出会って3ヶ月なでられるようになる
出会って3ヶ月、1月頃だったかと思います。そいよいよ触らせてくれるようになりました。
しかしなでさせてはくれるもののまだどこか警戒が抜けない様子。
どこまでも用心深いメロンちゃんですが、それもそのはずです。
野良猫ちゃんにとっては、優しくしてくれる人間とそうではない人間がいることを学んでいるのでしょう。
ゆっくりでいいんだよ。メロンちゃんのペースで信じてくれていいんだよ。
絶対に裏切ったりしないよ。
悲しませたりしないからね。

1月31日メロンと名付ける返事も抜群
実は私はこの時までずっとメロンちゃんに名前をつけなかったんです。
名前をつけてしまうと、私が恋しくなってしまうからと、つけないで接してきました。
ある日書店で甥っ子に絵本を買おうと思って絵本コーナーに行きました。
そこで見つけたのが゛なまえのないねこ゛という絵本です。
ややネタバレになってしまいますが、この絵本をきっかけに、彼の名前をメロンと名付けました。
メロンソーダのように美しい透き通ったグリーン色の瞳のメロンちゃん(ᵔᴥᵔ)
すごく良い絵本で、大人でも胸に響く素敵な内容の絵本なので見たことない方はおすすめです。

保護するべきか悩む日々
メロンちゃんを保護するべきか悩む日々が続きました。
メロンちゃんは厳しい自然の中で生活している面もありますが、自由に伸び伸びと好きなように暮らせている面もあります。そんな自由を奪っていいのだろうか。
また、我が家にはすでに3ニャンもいて、旦那さんのお許しを得られるとは到底思えませんでした。自分自身も、野良猫ちゃんを家猫と一緒に多頭飼いしていく自信がなかったのです。
メロンちゃんは野生的ですから、家猫と性格が合わなくて大喧嘩にならないだろうか、家中をめちゃめちゃにして旦那さんが発狂しないだろうかなど・・・
家猫達もストレスになるだろうし、コスト面でもフードなどの費用がかかってくるため色々な不安や問題があったのです。
また、里親さんを探すにしても、彼は人見知りさんなので、知らない人の家に突然行っても中々懐くのに時間がかかると思ったのです。
すぐに懐いてくれれば良いのですが、そうでなかった時にもしも捨てられてしまったらひどく傷つけてしまうと思いました。
なぜなら、メロンちゃんは生まれも育ちも野良猫ちゃんではなく、元々は飼われていた家猫ちゃんだったのかなと思う瞬間をたくさん感じ取れるからです。
知らない土地へ行って、もしもまた合わなかったと飼うことを辞められてしまうことだけは嫌だったんですよ。
勝手に妄想を膨らませて長い間悩んでいましたね。
- 家猫のこと(猫同士の相性)
- メロンの自由を奪うこと
- 旦那さんの承諾
- コスト面
- 問題行動はないか(スプレー行為など)
何がメロンにとって一番の幸せなのか・・・・・悩む日々でした。
出会って5ヶ月膝のりも抱っこもさせてくれるようになる
出会っって5ヶ月が経ち、とうとう膝のり猫になってしまったメロンちゃんです。
抱っこするとゴロゴロと喉を鳴らしながら、透き通った美しいグリーンの瞳でじっと見つめてきて瞬きしてくれます。
もう完全に信じてくれてるんだなあと確信しました。
メロンちゃんの吸い込まれるような瞳に見つめられると胸が痛くなって涙が出そうになってきます。
膝の上に乗せるとじっとそこから離れずに、私の太腿でフミフミをし始めるようになります。
爪が食い込むので痛かったけど、太腿よりも心が痛かったです。
ずっと寂しくて悲しくて誰かに愛されたかったのかなと勝手ながらにまた妄想していました。
自由もいいけど、メロンちゃんには毎日抱っこしてなでなでして愛してくれる飼い主さんとお家がある方がいいんじゃないかなって思うようになったんですよね。
野良猫の里親探しを考える
ドラえもんの道具にある、翻訳コンニャクがあれば本人の気持ちも聴けるのに(笑)
なんて毎日メロンの気持ちを考えながらも、里親さんを探そうかなと考え始めました。
Instagramのフォロワーさん達にもとても人気のあるメロンちゃんです。
フォロワーさん達からも、メロンちゃんの里親さんを探してあげないの?と、よくコメントが寄せられていました。みんなメロンちゃんを心配してくださって、みんなに愛されていたんですよね。
”幸せになってほしい”と、私も、フォロワーさん達も同じ気持ちだったんです。
私は、メロンちゃんが好きすぎて
風の強い日とか、雨の日とか寒い日も
私が家に入ろうとすると寂しそうにする表情も
この子はお外も自由も好きだろうけど、
毎日誰かに甘えてたくさん愛情もらうべきかなと、
色々と悩んでいたと前途でも述べました。
今でこそ穏やかに見える彼ですが、厳しく悲しそうな表情もたくさん観てきたからこそ悩みましたが。
メロンちゃんの里親さんをいざ探そうと決め、仲良くしている保護猫活動をしているペットシッターさんに相談をしました。
すると、すぐに返事がきて、捕獲し病院で検査し感染症がなければ里親さんを探してくれると言ってくれました。メロンちゃんは綺麗な猫ちゃんだから成猫だけどすぐに見つかると思いますと言ってくれました。
私はその方に質問しました。
私「里親さんにもらわれていったらもう二度と会えなくなりますか?」
ペットシッターさん「はい。二度と会えません」
とのこと。
里親さんのところへ行けばもう二度と会えなくなる。
そう思ったら涙が止まらなくなってしまいました。
もうどうしていいか分からなくなってひたすら泣くという始末でした。
決断力がなくて情けなかったです。
病気を持っていなかったら我が家で迎え入れることに
私が悩んで泣いているのを旦那さんが気がつき察しました。
旦那さんが、「何を考えているかは言わなくてもわかっているからね。4匹も家で飼うなら俺は家を出ていく!そんなことは絶対にありえない!」と言って猛反対してきました。
私もさすがに旦那さんのいうことが常識的ではあると思っていました。
猫好きにとっても家で迎えようかどうか悩む内容なのに、猫好きでもなんでもない人にとっては本当に迷惑かと思います。
だからこそ、メロンちゃんとはもう本当にお別れなんだと思って大泣きしていたら・・・
しばらくしたら、怒っていた旦那さんがやってきて、私の好きにしていいから泣くのはやめてと言ってくれました。
家で飼う条件は、「先住にうつすような病気がなかったら」「5匹目は絶対にない」という条件でした。誓約書も書かされました(笑)
なんだかもう一生頭が上がらないです。旦那さんに偉そうに立て付くのは本当にやめようと思う瞬間でした。ありがたかったです。
いざ捕獲して動物病院へ!結果はエイズも白血病も陰性!
感染症がないか検査をしにお世話になっているペットシッターさんの紹介で夜間のボランティア活動をしている獣医師さんのもとへ行ってきました。
結果は、エイズも白血病も陰性でした!!
すごく嬉しくてまた泣きました。よかったねメロンちゃん、病気じゃなさそうだね。
ただ、おそらく陰性ですが100%ではないようなのです。
白血病もエイズも1〜2ヶ月の潜伏期間があるため、念の為2ヶ月後にもう一度検査をして陰性なら、うちの先住猫たちと会わせ家の中で一緒に暮らせます。
みんなが安心安全に暮らせるように慎重に環境作りをしていくのが私の役目です。
焦ってはいけまいと思いかわいそうでも最初は隔離していこうと思いました。
そして驚いたのが、メロンちゃんが獣医師さんには、ものすごい迫力で猛獣ライオンのように威嚇していいることでした。正直恐ろしかったです・・・
やっぱり厳しい野生の世界で生きてきたんだね・・・
もう怖いことのないようにしてあげたいですね。
動物病院で鎮静剤を2本も打たれていました。
2本目を追加したこともありグッタリしてしまい、大事をとって動物病院に一泊することになりました。翌日の夕方にお迎えにい句こととなりましたが、お迎えに行くまで心配で久しぶりに眠れませんでしたね。
この鎮静剤は一見かわいそうに思う方もいらっしゃるかと思うのです。
しかし、猫ちゃんにとっては眠っている間に怖い検査が終わっているから、そのほうが本人の精神的にも医療行為を丁寧に行っていく上でも安全なのかなと思いました。
何はともあれ、検査結果が陰性で本当に良かったです。

野良猫から家猫へ我が家の一員となる
メロンちゃんは無事退院して我が家の一員になりました。
ようこそメロンちゃん!
ただ、2ヶ月後の最終検査が控えているため、まだ先住猫達には接触できません。
ゆっくり時間をかけて接触させる方が多頭飼いにも良いためかわいそうなのですが、メロンちゃんは4畳半のバルコニーで生活してもらうことにしました。
ちょうど春先で良かったです。真冬もかわいそうですが、真夏にこれはできなかったな〜と思いますので。
バルコニーの屋根のしたに寝床とトイレと爪とぎを設置しました。
しばらくは、野良猫時代のお外をパトロールしたい欲求にかられるんじゃないかなと、かわいそうですが絶対幸せにしてあげたいと決意した2021年3月のことでした。

まとめ
私とメロンちゃんの仲良くなるまでの半年近い関わりについて、最後までご覧いただけてありがとうございます。
私がメロンちゃんとここまで信頼関係を築けたのはきっとこんな関わり方があったからかなと思います。
- 毎日欠かさずご飯とお水を用意する
- 挨拶し話しかける
- 目があったらゆっくり瞬きをする(敵意はないよと伝える)
- 猫のペースに合わせて距離をとっていく
- 猫の自由にさせる
- 大きな音など立てずびっくりさせないように気をつける
このようなことに気をつけて関わることで、ここまで仲良く慣れました。
いつも見守ってくださってありがとうございます。皆さんのおかげで心強くいられます。
これからも、メロンちゃんのファンの方の温かい応援、よろしくお願いいたします。

最後まで見てくれてありがとうにゃん!