【心肥大型心筋症】呼吸異常は命の危機!奇跡の生還を果たした猫モコタの経過〜入院から退院までの記録【肺水腫】【元気ない】

人生山あり谷ありという言葉がありますが、モコタはまさに山を越え谷を越えの猫生を送っています。

以前に急性腎不全になって生死を彷徨いましたが、今回は心肥大型心筋症という重い病気を抱えていることがわかりました。

現在は落ち着いているのですが、毎日の薬物療法と環境を整えることは、他の子よりも気を使っています。

今回は、当時のことを記録した内容をそのまま記事にしていきます。

少しでも多くの猫ちゃんたちが救われますように。

心肥大型心筋症でも、モコタのように助かるこもいます。少しでも呼吸がおかしい?食欲がない?このように感じたら時間が勝負になることもあることを学びましたので、是非最後までご覧いただけたらと思います。

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モコタの性格

モコタの赤ちゃん時代は白くてふわふわで天使のような子でしたが、大きくなって立派なオス猫ちゃんになってくれました。
とても、おこりんぼさんで王様気分でワガママな所はありますが、すごくすごく甘えん坊で優しい子なんです。

抱っこも大好きで、いつもゴロリンとお腹をみせて愛情表現してくれます。
モコタはうちの4にゃんの中でも、1番ゴロゴロ音も大きくて、いつも笑わせてくれます。とても可愛い子です。

穏やかで、イタズラもあまりせずに、落ち着いた性格でした。
今思えば、この時から心臓の症状が出始めていたのか…本当はもっと皆んなと走り回って遊びたかったのかもしれません。
苦しくて走らなかったのかもしれないと思うと気がついてあげれなかったことが申し訳なくて悔しいです。

モコタが10ヶ月になる頃には、
急性腎不全となってしまいましたが、
奇跡的に後遺症もなく助かりました。

この時は食欲不振に悩まされましたが、
今ではごはんが大好きで、まだ夕方になっていないのにしつこく、ちょうだいとおねだりして要求してくるほどです。


また4にゃん並んでごはんをモリモリ食べてほしいです。

まだ2歳半です。春になったらまた日向ぼっこをさせてあげたいです。(2022年7月現在も元気に過ごしています)

病気について

肺水腫とは、毛細血管から肺胞内に血液の液体成分が過剰に漏れ出て貯留する病気です。肺は、酸素を取り込んで、二酸化炭素を排出する器官で、肺胞という小さな部屋でできています。肺胞の周りには毛細血管が張り巡らされていて、肺胞内の空気と毛細血管内の血液との間で、酸素と二酸化炭素が交換されます。肺は空気を取り込む場所なので、液体が貯留することで呼吸がしづらくなり呼吸困難になることがあります。重度の場合、命に関わることもあります。

モコタは心肥大があると言われました。
心原性の肺水腫になります。

病気に気がついたきっかけ

2021/11/8
朝食時、いつもお皿の周りをウロウロするのに部屋の片隅でじっとしていました。

お皿の前へ連れていくとカリカリをほとんど食べきりました。

その日の夕食もいつも通り食べていました。
過ごし方も変わらないように見えました。

2021/11/9
やはり朝食時に部屋の片隅にいて、今回はお皿の前へ連れて行っても食べませんでした。
夕食も食べませんでした。
ごはんは食べなくても、甘えてきたり、ゴロゴロいい、毛づくろいもしていました。

2021/11/10
やはり朝食を食べないので仕事を休み近くの動物病院へ連れていきました。
先生は腹部の触診をして、聴診もし、風邪だろうと診断をしました。点滴と抗生剤を打ってくれました。これで、よくなると安心しました。
うちに帰ってからチュールは食べてくれて、私の近くで眠っていました。

しかし、夕方になるにつれて呼吸は荒くなってきましたし、一度もトイレに行かなかったので心配になり、動物病院へ電話をしました。
先生は猫のタイミングでトイレに行くから心配はいらないといい、モコタのような鼻が短い猫は呼吸器が狭いから風邪でも苦しそうにすると説明してくれてもう少し様子をみようと思ったのですが…

そのあとすぐ、旦那さんが帰宅し、モコタの様子を見ると、これは風邪なんかじゃないから明日もう一度病院へ行くべきだと言ってくれました。

私はすぐに、別の動物病院へ予約の電話をしました。この動物病院は、引っ越しをしたため、遠くなってしまい行かなくなっていた、以前お世話になった動物病院です。

モコタの状態を説明したら、肺水腫の可能性もあって、肺水腫だと今夜もたないかもしれないから大事をとるなら念のために夜間救急にかかったほうが安心と説明してくださいました。家から車で50分ほどの夜間救急へ行くことにしました。

モコタは車の中で、口を開けてハアハア苦しそうにしました。

時折泣き叫んでパニック状態にも。
ずっと、出ていなかったおしっこも失禁してしまいました。すごくかわいそうで、こんなことになるなら車に乗せるんじゃなかったとさえ思いました。

夜間救急についてから、すぐにレントゲンを撮ると、重度の肺水腫と診断されました。レントゲンを見ると肺が真っ白でした。

連れてきていなかったら亡くなっていたと。
先生に今夜が山場で乗り越えられるか分かりませんと言われて、なんでこんなことになってしまったんだろうと、

あんなに元気だったのにと、
状況に気持ちが追いつきませんでした。

夜間救急で4時間程度の治療をしてもらいました。治療内容は、酸素室、利尿剤、強心薬の投与です。

4時間の間になんどもモコタの様子を見に行きましたが、もう死んでしまうのかと思ってしまうほど苦しそうにしていて、

口を開けてハアハアして、目を見開き瞬きもせず瞳孔も開いていました。綺麗な毛並みもおしっこまみれになって。

飼い主しっかくだと思いました。
涙が止まらないです。

こちらの夜間救急病院は入院を受け入れていないようで、深夜12時半になったら酸素ケースを貸すから帰るよう言われました。

モコタの呼吸は4時間酸素室に入り、おしっこも何回かしてくれて少しだけ落ち着きを取り戻しました。

帰りの車の中でも苦しそうにしていましたが、
家に着き、すぐに酸素ケースにいれてあげて、
やっぱりお家は落ち着くのか、呼吸も苦しそうですが、開口呼吸はなくなりました。
この日はモコタと一緒にリビングで寝ました。

2021/11/11
朝一番に動物病院へ連れて行きました。
モコタは入院となりました。
レントゲンと採血をまた検査してもらいました。

レントゲンでは真っ白だった肺は半分くらい綺麗になっていました。利尿剤がきいておしっこをたくさ?出してくれたおかげです。

心臓は胸郭との比率でみて74%ほど肥大していると言われました。本来は60%が理想です。
今回助かったとしても、また肺水腫になってしまう可能性があるそうです。

採血結果です。BNPの数値が跳ね上がっています。BNPは心機能をみる数値です。基準値は100以下ですが、モコタは1080もあります。
モコタが一番辛いのに、こんな姿を見ると涙が止まりませんでした。早く元気になっておうちに帰ろうね。

2021/11/14
肺水腫の水が利尿剤によって改善されました。
酸素室から出ても呼吸できるようになり、退院することができました。

しかし、肥大型心筋症が治ったわけではないので、内服薬は一生続けなくてはなりません。

ストレスもなるべく与えないようにと、シャンプーはもうしないように先生から説明されました。また、他の猫達とも、仕事で留守の時は別の部屋にするようにとのことです。

血液がサラサラになる抗血小板薬を飲んでいるため、じゃれあって爪などで出血すると、止まらなくなってしまうからです。

2021/11/21
退院して1週間後に、状態が悪くなっていないか動物病院へ行きました。

幸いにもモコタの回復は経過いいようで、
次回は一ヶ月後でいいと言われました。
この時、先生から目標は、まずは10年ですねと。モコタが10年先も生きていけるように、心臓の治療を続けていきたいです。

2021/12/12
モコタの体重を毎日測っています。
3.5Kgから3.6Kgをキープし、
食欲もあります。病気なのが嘘なのかと思うほどに元気になってきていて、本当にこのまま長生きしてほしいと願っています。

治療と内服薬について

・利尿剤 ノルプラック4mg
・降圧剤 フォルテコール2.5mg
・抗血小板薬 クロピドグレル25mg

今後も内服はずっとつづくため通院が必要になります。
安定してきたら通院回数を減らしていけます。

定期的に採血と心エコーとレントゲンの検査をすると先生から説明されています。

お薬を上手に飲ませるコツは、カリカリフードを少なめにお皿に入れてその上にお薬を乗せるとカリカリと一緒にお薬も完食してくれます。

それでも避けてしまう時はほんの少しだけチュールを出して、チュールにお薬を包んであげると成功します。

チュールは塩分量も高そうで心臓に悪いかと思うので、気休めですが腎臓病用のチュールを選んでいます。

最後に

今回のモコタの治療費には約30万円近くの費用がかかりました。

退院後の通院費+薬代は1万円くらいです。

クラウンドファンディングを達成することができて、ご支援とご協力いただいた方々には感謝しても仕切れない思いでいっぱいです。

モコタが助かったのも、たくさんの方の応援があり、どうにか元気になってほしいという祈りが届いたと思っています。

また、非常に後ろ向きでネガティブな気持ちの飼い主の私自身の気持ちを整理するのにも、

たくさんの猫友さんたちが支えてくださって今に至ります。

これからもモコタのこと、我が家のニャンズたちのこと、猫のお役立ち情報を多くの方に発信していきたいと思います。

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